糖尿病の治療の基本は食事療法です。「療法」というとなんだか味気のない食事を思い浮かべがちですが、ポイントを押さえて工夫すると、楽しみながら食事療法をすることができます。
まずは「食事をするときのポイント」からお伝えします。
○ おにぎりだけ、うどんだけ、など炭水化物単品ではなく定食にします。麺類単品になってしまう場合、素うどんより具がたくさん入っている山菜うどんなどを 選びましょう。コンビニで朝食を買うならおにぎりだけより、野菜のたくさん入ったサンドイッチにしましょう。
○ 炭水化物に偏ると食後の高血糖の恐れがあります。炭水化物と一緒に食物繊維やたんぱく質、脂質を適度に摂取すると血糖値は急上昇しにくくなります(先にサラダや豆類、海草類、肉や魚を食べると食後の血糖上昇がゆるやかになります)。
○ 塩分のとりすぎに注意しましょう。目安は高血圧症の合併がない方で男性1日8g未満、女性1日7g未満、高血圧や腎症の合併がある方は1日6g未満です。出汁や牛乳を使う料理で素材の味を楽しむのも一つです。
○ お酒の飲みすぎに気を付けましょう。目安は1日25gが上限です。ビールだと500ml、焼酎では0.5合(90ml)、日本酒は1合(180ml)、ウイスキーではダブル1杯(60ml)、ワインではグラス2杯(240ml)相当になります。毎日飲酒せず、休刊日を設けてください。